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スーパーナチュラル season1 7話『偽りの十字架(hook man)』感想と考察 フックマン伝説とは?

スーパーナチュラル第6話。
お前が憑りつかれてたんかい!!という話。

今回の狩りのターゲットは、フックマンという手がフックな野郎。

 

 

アメリカで有名なフックマン伝説とは?

今回の敵は、フックマンという幽霊。

フックマンというのは、アメリカで有名な殺人鬼の都市伝説です。1950年頃から語られ始め、半世紀以上経過した様々な類型があります。その中で共通していることは、

・駐車場に車を停めていちゃついてるカップルを狙う

・手の片方がフック

・コートとハットを着用

・顔が見えない、もしくは隠れている

ことがあげられます。

基本的に、若いカップルが駐車場に停めた車の中で、ラジオをつけながらイチャこいてる時に、フックで襲って来るということ。

ドラマ内では、カップルの男性が車の上で逆さ吊りで殺されてましたね。また、車の車体をフックでギィギィと傷を付けていました。これもブックマン伝説で語られる定型のパターンとなります。

また、今回のドラマでのフックマンは1800年代の殺人神父の霊でした。実際の都市伝説では病院から脱走した精神病患者だったりのパターンもあるそうですね。

 

ちなみに、今エピソードの鍵は「正しさ」。スウェーデンの民俗学者によると、フックマン伝説がアメリカで広まった理由として、「社会の規則に従う人たちと、そうでない人たちの対立」があると指摘しています。つまり、真面目くんvsヤンチャという構図やね。よくある。

この社会的な背景は、このエピソードと非常に関連があるので覚えておいてください。

「正しさ」は時として、呪いになりうる

 

今回のフックマンは、娼館を襲ったカーンズという殺人鬼の霊として描かれていました。カーンズは説教師(キリスト教の教えを説く人)で、1862年に娼婦がいる館を襲い、13人を殺しました。敬虔なキリスト教信者であるカーンズは、娼婦の存在を罪だと感じたことが、娼婦の殺害の理由だということ。だから見せしめのように、娼婦の死体を木に吊るしたんですね。

 

今回の話、最初はローリーの父親の神父に憑りついた幽霊なのかなと思っていました。だって神父で厳格そうだったし、彼氏とか遊びに無理矢理誘うルームメイトを嫌ってそうだったし。

でも、実際に憑りつかれていたのは娘のローリーでした。予想が裏切られ、見ててほんとびっくりした。父親から「悪い事をすれば罰を受ける」と幼少期より刷り込まれて育ったローリー。その教えは彼女の信念となり、結果として今回のフックマンによる惨劇が生まれてしまいました。

彼氏は無理矢理ローリーに迫った罰で、ローリーのルームメイトは無理矢理夜遊びに誘った罰を受けて、それぞれフックマンに殺されます。そしてローリーの父親は、教会に通う人妻(子供あり)を寝取っ田罪で殺されかけます。ねぇパパン、あんたが一番あかんことしとるで・・・。

 

「正しさ」が弱さになるとき

 

さて、今回は「悪い事をしてはいけない」と言われ続けて育ったローリーに、フックマンの幽霊が憑りつきました。幽霊が憑りつくのは、心に隙間があったり悩みがあったりする人だと考えられています。

 

ローリーの心の隙間は、過度な「正しさ」を自分に課したこと。小さい頃から育まれた「正しさ」に固執をしてしまったことが原因で、無意識のうちに他人を「悪い事をしている人」と裁いていました。ですがその反面、彼女は抑圧を感じていて、親への反発や楽しく大学生活を送りたいという欲求もある描写がありました。非常に複雑な精神状況の中で、彼女は葛藤していたのだと思います。その心のスキマをフックマンに付け入られたという訳です。

 

仏教の言葉に「執着」という言葉があります。執着とはこだわりや囚われのことですね。執着があると言動に偏りがうまれ、人間関係に軋轢がでてきたり、生きにくい人生になったりと、いくら正しい事でも執着をするのは良くないと。

今回のローリーの事件を見ていると、正しさに執着する事は、自分自身に呪いをかけてるのと同じことだなぁと思いました。

 

偏った「正しさ」を避けたサム

ローリーやその父親の神父とは真逆な選択をしたのが、サムでした。第1話でサムは愛する彼女を悪魔に殺されています。

彼氏が殺されたショックと父親の不貞行為への戸惑いがあり、混乱したローリー。彼女は自分に共感してくれたサムに惹かれていきます。そしてローリーはサムに迫って、お互いにまんざらでもない空気になります。ですが最終的に、亡くなった彼女が脳裏によぎったサムは、ローリーの誘いを断りました。

サムはなんでローリーを抱かなかったのか。サムが他人から強制された道徳観や正しさで生きているのであれば、ローリーの父親のように欲に流されていたと思うんですよ。自発的でない抑圧は、反動がきついんです。

ドストエフスキーは、正しさに執着する原因は、愛を知らない事であるといいました。サムがローリーを拒んだのは、結局はまだ死んだ彼女のことを愛していたからだと思います。

この愛が、執着とならないように祈るばかりです。

 

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midoeita

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